野獣に怪盗にピエロも! 2017年は計11本が全世界歴代興収トップ100にランクインする豊作ぶり
SNSの隆盛に加え、動画配信サイトなどの爆発的な普及が世界を覆った2017年だが、もちろん映画界もまだまだ負けていない。全米ボックスオフィスの発表によれば、今年度に封切られた全作品の内、11本が世界歴代興行収入ランキングTOP100にランクインを果たしている(2016年度作品は10本、2015年は7本、2014年は9本がそれぞれランクイン)。
まず、初春に幸先良く先頭をひた走ったのは製作されるたびに大ヒットを記録してきた人気カーアクションシリーズ第8弾『ワイルド・スピード ICE BREAK』だ。ヴィン・ディーゼルやジェイソン・ステイサム、ドウェイン・ジョンソンら豪華なアクションスターに加え、シャーリズ・セロンも参戦する“アベンジャーズ級”の面々となった同作は全世界で12億3580万ドルの興収を記録。映画歴代興収ランキングにおいても11位へ滑り込むと、改めてカーアクションムービーの金字塔として、そのドル箱ぶりを誇示している。
そして日本では『ICE BREAK』と同時期に上映されていた実写版『美女と野獣』もまた、根強い人気を誇る原作のパワーに後押しされたのか、全世界興収が12億6350万ドルを突破するメガヒットとなり、世界歴代興収で11位の『ICE BREAK』を沈める10位にランクイン。ユニバーサル・ピクチャーズとウォルト・ディズニーによる看板商品が薄氷にて熱きデッドヒートを繰り広げた。
上記2作品以外で2017年に世界での累計興収が10億ドルを突破した作品は、夏を彩った『怪盗グルーのミニオン大脱走』のみである。人気CGアニメシリーズの第3弾となった今作は日本でも73億円という破格の興収を記録し、これは『ICE BREAK』の約40億円という数字を大きく凌ぐものだ。全世界興収では10億3350万ドルを記録。来夏にはピクサーから超人気シリーズ『トイ・ストーリー4』が公開され、ミニオンによる“CGアニメ支配”に待ったをかけることとなりそうだ。
なお、『怪盗グルーのミニオン大脱走』は全世界歴代興収ランキングの24位についている。
『ICE BREAK』、『美女と野獣』、そして『ミニオン大脱走』以外で今年に全世界歴代興収ランキングTOP100にランクインした作品と世界興収、順位は次の通り。
☆『スパイダーマン ホームカミング』
8億8000万ドル:49位
☆『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー』
8億7000万ドル:55位
☆『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』
8億6360万ドル:57位
☆『マイティ・ソー/バトルロワイヤル』
8億4490万ドル:60位
☆『ワンダー・ウーマン』
8億2180万ドル:64位
☆『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』
7億9490万ドル:70位
☆『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
7億7760万ドル:76位
☆『IT イット“それ”が見えたら、終わり。』
6億9810万ドル:100位